Horror Topics ホラトピ!:社会と心理からホラーを読み解く考察サイト。
【映画公開情報】映画『アメリアの息子たち』 鬼才ガブリエル・アブランテスによる異色のホラー

ポルトガル発のホラー映画『アメリアの息子たち』 が、10月25日より日本でも公開されることが決定しました。

アメリカ出身で現在はポルトガル在住のガブリエル・アブランテスが本作で監督、脚本を担当。監督が手がけた2018年の作品『ディアマンティーノ 未知との遭遇』はカンヌ国際映画祭国際批評家週間グランプリを受賞。一方で彫刻家・造形作家としても知られる多彩な感性をもつ監督の世界観が、初挑戦となるホラー分野でどのように表現されるのか、期待の作品であります。

作品はフランスで行われているジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭にて審査員賞を受賞と、世界的にも高い評価を得ています。

ちなみにこの映画祭、1997年に『スクリーム』(アメリカ)、2003年に『仄暗い水の底から』(日本)、2004年に『箪笥』(韓国)、2009年に『ぼくのエリ 200歳の少女』(スウェーデン)、2021年にポゼッサー(カナダ/イギリス)といった当時の注目作がグランプリを受賞と、ホラーファンとしては要チェックの映画祭であります。

作品概要

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

生き別れた母と双子の兄に再会した青年が逃れられない運命に巻き込まれていく姿を描いた、ポルトガル発のホラー映画。

作品を手がけたのは、ポルトガルの『ディアマンティーノ 未知との遭遇』のガブリエル・アブランテス監督。2018年の作品で監督はカンヌ国際映画祭国際批評家週間グランプリを受賞しました。

キャストには『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え』『スキャンダル』のブリジット・ランディ=ペイン、『ディアマンティーノ 未知との遭遇』のカルロト・コッタ、『犬の裁判』のアナベラ・モレイラ、『ミセス・ハリス、パリへ行く』のアルバ・バチスタ、『愛、アムール』のリタ・ブランコらが名を連ねています。

原題:A Semente do Mal(英題:Amelia’s Children)

監督・脚本:ガブリエル・アブランテス

出演:ブリジット・ランディ=ペイン、アルトゥールカルロト・コッタ、アナベラ・モレイラ、アルバ・バプティスタ、リタ・ブランコ

2024年製作/91分/PG12/ポルトガル

配給:Cinemago

公式サイト

劇場公開日:2025年10月25日より全国ロードショー!

あらすじ

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

ニューヨークに暮らす青年エドは、誕生日に贈られたDNAキットをきっかけに、かつて
失われたはずの「家族」、そして“もうひとりの自分”──双子の兄の存在を知る。

真相を求め、恋人のライリーと共に辿り着いたのは、ポルトガルの森深くに佇む古びた大
邸宅。そこには封印されたままの幼少期の記憶、誘拐の痕跡、そして血にまつわる不吉な
因習が静かに息づいていた。

だが、屋敷の奥でふたりを迎えたのは、妖しき支配者アメリアと、常軌を逸した“家族の儀式”。血は絆であると同時に、呪いでもある──。

逃れられぬ運命の鎖が今、音を立てて軋みはじめる。(プレス資料より)


ここが期待ポイント!

「マザコンホラー」「鬼畜ONIBABAホラー」などといった俗っぽい表現でも称されている本作。どこか「本〇は怖いグ〇ム童話」的な匂いすら感じられるところであります…

ホラーという面では、どこかおぞましい論点に言及している点において、不穏な空気感の中で「あまり触れたくない」、タブーに迫っている部分は、ボディホラーのような直接表現とは異なる「ホラー感」が期待される点であり、幅広い層にアピールするものといえるでしょう。

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

ちなみに『ディアマンティーノ 未知との遭遇』ではかなりアバンギャルドな世界観を描き評価されたガブリエル・アブランテス監督。彫刻家・造形作家としても知られる監督だけに、映像の多彩な感性はうかがい知れるところであります。

ホラー初挑戦となる本作を手がける上で、その影響として『シャイニング』『キャリー』などのメインストリームな作品に加え『黒猫』『ブルーベルベット』『アメリカン・サイコ』といった独特の世界観で作り上げられた名作を挙げています。一方で『リング』『呪怨』というジャパニーズホラーも挙げているのは注目点。

本作では「知られざる兄弟の忌まわしき運命に巻き込まれる」という筋からは、清水崇監督の『牛首村』を想起させるところもあり、非常に興味深いものでもあります。

【映画推薦コメント】

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

異国の地、深い森、古い洋館、奇妙な家族。
始めから終わりまで、絡みつくような、息詰まるような不穏さが漂い続ける。
血のつながりこそ、何よりも強い呪い。
ようこそ、嫌悪と倒錯のおぞましき世界へ!
──夜馬裕(怪談師・作家)

誘拐事件が発端だと思ったらとんでもない。
冒頭部分に重要な演出があるのでしっかりと目に焼き付けて鑑賞してほしい。
自身の「美」のためなら恐ろしい手段を厭わないアメリア。日本のむかし話『山姥』を彷彿とさせる作品。しかし、アメリアの「いつまでも若く美しくありたい」という気持ちが痛いほどわかる……
あれっ? もしかしてすでに彼女に取り込まれている!?
──牛抱せん夏(怪談師・女優)

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

悪夢と嫌悪感に満ちた『アメリアの息子たち』は、すでに溢れかえっている“怪物的母親”映画の中に、“何よりも奇妙で倒錯的な一作”として加わった。
──The New York Times

『アメリアの息子たち』はスペインの画家・ゴヤの魔女をモチーフにしたゴシックホラーの様相から保守化したヨーロッパの貴族の衰退をなぞるジャッロらしい風刺へと転換していく。そのたび、アブランテスがカメラの後ろで活気を帯びていくのを感じる。
──IndieWire
カルロト・コッタの愚鈍さは、母親への執着を上手く表現している。茶番劇にふさわしく右往左往する様は十分に面白い。
──Variety

準ゴシック的なシナリオはホラージャンルらしく、明快かつ緊張感に満ちている。
──RogerEbert.com

(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.
(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.
(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.
(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.
(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.
(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.
(C)2023 – ARTIFICIAL HUMORS.

コメントを残す