このコンテンツでは公開未定、公開決定作含め、思わず「おっ?」と目を留めてしまうような興味深い新作を不定期で(できるだけ定期的にしたいですが(笑))紹介していきたいと思います。
プロ野球の交流戦もほぼ終わり、また新たなシーズンの始まり!という時期でありながら「梅雨」という、ちょっぴり気分が沈みがちなネタも。まあそんなときは「ホラー!」なんて、まったく繋がりのない話題でありますが(笑)、またも新作紹介です。前回は『アウトウォーターズ 裂けた砂漠』をはじめなかなかにビジュアルからかなりクる作品ばかりでしたが、今回はジワジワとボディーブローのように効いてくる秀作が集まりました。こちらも要注目!
※なお、本記事には広告プロモーションが含まれます。
近日公開予定の注目作品
『遺愛』

あらすじ:
実家で母の介護を続けていた藤井佳奈(山下リオ)が、ある日、妹・杏里(小川あん)のもとを訪ねてくる。佳奈は血色が悪くやつれた様子で、自分たちの母が“もう母ではない、何かになってしまった”ことを告げる。父の死を機に実家に戻り、献身的に母の介護を続けていた佳奈。だが彼女は、話しかけてもほとんど無反応で、食べ物をこぼし、部屋を散らかし、ときに突然噛みついてくる母に対して次第に苛立ちを募らせ、疲弊していく。そんな中、佳奈の周囲で不幸な出来事が立て続けに起こり、彼女はその原因が母――今はもう母ではない“何か”――による呪いだと考えるようになる。そしてその呪いの次の標的は、一家と懇意の精神科医・熊谷(マキタスポーツ)、さらに次は勇太の番なのだと。果たして、佳奈が言うように本当に呪いが存在し、家族に危険が迫っているのか。それとも、介護に疲れ心身ともに限界に達した彼女が生み出した偽りの真実なのか。佳奈と共に母の暮らす実家へと向かった杏里は、そこで驚くべき光景を目にする。(以上、オフィシャルサイトより)
英題:IAI
監督・共同脚本:酒井善三
出演:山下リオ、小川あん、藤井京子、瀬戸さおり、関口アナン、市野叶、小島叶誉、マキタスポーツほか
日本公開:2026年6月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開
配給:ライツキューブ
“恐怖”と“呪い”を新たな視点で描く異色のホラー映画。認知症の母の介護に疲弊していく娘の精神状態を通して、「介護」と「愛」の果ての狂気を炙り出しています。
本作はテレビ界と映画界の鬼才が手を組み、映画の枠を超えた“純粋な恐怖”を突き詰めた意欲作。 酒井善三監督は、中編『カウンセラー』でSKIPシティアワードを受賞し、黒沢清監督ら巨匠からも視線を注がれる気鋭のクリエイター。一方、企画プロデュースの大森時生は、「行方不明展」や「イシナガキクエを探しています」など、現実を侵食する数々の仕掛けでSNSを震撼させてきたプロデューサーです。
これまでテレビ的な演出やバズの手法で恐怖を仕掛けてきた両者が、本作ではあえてその武器を脱ぎ捨て、一切の騙し討ちなしで「映画の強度」だけで真っ向から勝負を挑んでいおり、現代的な“親の介護”という身近な狂気を、不穏で冷徹な映像美で炙り出します。作品はすでにオランダのロッテルダム国際映画祭やポルトガルのポルト国際映画祭など、世界の映画祭へ出品され絶賛を浴びています。
とにかく全編に漂う不気味な雰囲気と、主演を務める山下リオの不安定な表情が生み出す不安感。この「戦慄」は霊現象などといった非現実なのか?現実の中にある闇なのか、そのどこかあいまいな構図の中に見せる怖さから、本作はまさに現代ホラーの流れを汲む作品といえるでしょう。
👉こちらも是非!「心の大きな支えが『何か』により脅かされ、人を絶望へと追いやる」という骨子が共通する物語『三日葬/サミルチャン』。
1.IAI
Release: Jun 19, 2026(in Japan)
Summary: A chilling psychological masterpiece that redefines the essence of maternal dread, IAI tackles the haunting realities of eldercare and familial decay. Directed by the award-winning Zenzo Sakai (The Counselor) and executive produced by Tokio Omori—the viral mastermind behind social-media phenomena like the “Missing Exhibition”—this film strips away conventional jumpscares to deliver pure, unadulterated cinematic tension. The story follows Kana (Rio Yamashita), a daughter mentally pushed to her absolute limits while caring for her unresponsive, increasingly aggressive mother. As misfortune plagues the family, Kana becomes convinced that her mother has mutated into a vessel for a relentless curse. Melding bleak, clinical visual beauty with an ambiguous line between supernatural phenomena and psychological breakdown, IAI stands as a definitive milestone in modern J-horror, sharing a devastating emotional bleakness with the acclaimed The Devil’s Stay.
『オブセッション 災愛』

あらすじ:
恋心を寄せている女性ニッキーとの距離を縮めたいと願う、孤独で内向的な青年ベア。その思いから、彼は願いをかなえてくれるという不気味なまじない「ワン・ウィッシュ・ウィロー」を使うことを決心する。この奇策が功を奏し、ベアはニッキーとの距離を縮めることに成功する。しかし純粋だったはずの恋愛感情は、次第にニッキーの「執着」へと変貌し、ベアは想像を絶する惨劇にのみこまれていくのだった。
原題:Obsession
監督・脚本:カリー・バーカー
出演:マイケル・ジョンストン、インディ・ナバエレッテ、クーパー・トムリンソン、メーガン・ローレス、アンディ・リクターほか
日本公開:2026年7月17日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開
配給:パルコ
内気な青年の恋愛願望が、妙なおまじないによって制御不能な恐怖へと転じていく様子を描いたホラー。これまでSNSやネット動画を舞台に、現代人の孤独や歪んだ承認欲求をスリリングに描いてきたカリー・バーカー監督が、大手プロダクション「ブラムハウス」とタッグを組み、製作費100万ドル未満という超低予算ながら、アメリカで異例の大ヒットを果たしました。
主演のマイケル・ジョンストンが執着に狂う青年を、インディ・ナヴァレッテが不穏な変化を遂げるヒロインを怪演。ジャンプスケアとユーモアを緻密にコントロールするバーカーならではの卓越した演出が、観客の心理を底なしの恐怖へ引きずり込んでいきます。
この作品の特徴は、なんといってもジョンストン、ナヴァレッテという二人それぞれの表情。まあ二人を中心に展開していくので、どうしてもここに目が行くのは当然でありますが(笑)。予告映像だけみてもナヴァレッテの狂気をこれでもかという感じではらんだ佇まいにどうしても引きずられてしまいます。そしてその彼女に怯え、絶望に向かっていくジョンストンの不安と絶望感を込めた表情。一方で明かされていく驚愕の真実とエンディングとは…と、期待しか生まれてこないでしょう!
👉👉こちらも是非!不意に生まれた恋愛が、やがて狂気の恐怖へと…『Erica -エリカ-』。
2. Obsession
Release: July 17, 2026(in Japan)
Summary: Brought to life by the powerhouse horror studio Blumhouse and director Curry Barker—celebrated for transforming modern internet anxieties into high-stakes thrillers—Obsession is a micro-budget triumph that conquered the US box office. The narrative centers on Bear, a lonely young man whose harmless infatuation takes a terrifying turn after he utilizes a mysterious ritual known as “One-Wish Willow” to win over his crush, Nikki. What begins as a dream romance rapidly degenerates into a suffocating, lethal fixation. Barker meticulously controls the narrative with a blend of dark humor and sudden, jarring tension, elevated by the intensely disturbing performances of Michael Johnston and Indy Navarrete. For fans who were captivated by the toxic, obsessive descent of Erica, this film offers a masterclass in psychological claustrophobia.
『マーターズ』

あらすじ:
1970年初頭のフランス。行方不明となっていた少女リュシーは、傷だらけの姿で発見される。彼女は長期間にわたり監禁・虐待を受けていたが、犯人の目的も明らかにならないままだった。それから15年後。成長したリュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)は、自分を虐待した犯人を見つけたと確信し、とある家族に壮絶な復讐を試みる。親友アンナ(モルジャーナ・アラウィ)は彼女を助けようと現場へ駆けつけるが、そこで想像を絶する真実に直面することになる。(オフィシャルサイトより)
英題:Martyrs
監督:パスカル・ロジェ
出演:モルジャーナ・アラウィ、ミレーヌ・ジャンパノイ、カトリーヌ・べジャン、イザベル・ジャス、エミリー・ミスクジャン、マイク・チャット、ガエル・コアン、アニー・パスカル、ジェシー・パムほか
日本公開:2026年8月14日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開(※4Kリマスター版:オリジナルは2009年8月29日に日本初公開)
配給:OSOREZONE、シンカ
本作のオリジナルは2008年に製作された、フランスの鬼才パスカル・ロジェ監督によるサスペンス。『マーターズ【4Kデジタルリマスター】 』として新たに公開されます。「ただ観客を驚かせるため」ではない、絶望に立ち向かう女性の信念と人智を超えた領域を描くロジェ監督の演出は、公開から18年が経った今も色褪せない。日本が世界最速となる待望の4K劇場公開によって、その深淵が真の姿を現します。
物語は、幼少期に監禁・虐待された少女リュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)が15年後に起こす壮絶な復讐から始まります。しかし、親友のアンナ(モルジャーナ・アラウィ)が彼女のもとに駆けつけたとき、事態は想像を絶する「真実」へと反転していく……。
本作を手掛けたフランスの鬼才パスカル・ロジェ監督は、単なる残虐描写の枠を超え「人間の内面に潜む狂気と哲学性を極限まで追求する」という極端な作家性で知られています。2008年の初公開当初は、凄惨なバイオレンスから「拷問ポルノ」と一部で非難を浴びたものの、予測不可能なストーリー展開と計算され尽くした絵画のように美しい構図は、世界中の熱狂的なファンを虜にしました。
世界の映画界を震撼させ、今なお現代の映像作家たちに多大な影響を与え続ける孤高のトラウマ映画が、鮮明な映像でスクリーンに帰ってきます!
👉こちらも是非!ファウンド・フッテージ作品という特性を生かした不穏感、雰囲気が強い印象を放つ『白い車に乗った女』。
3. Martyrs
Release: August 14, 2026 (in Japan:(first August 29, 2009))
Summary: Eighteen years after its initial release, Pascal Laugier’s legendary and unflinching masterpiece Martyrs returns to the big screen in a world-premiere 4K digital remaster. Emerging from the New French Extremity movement, the film transcends the boundaries of traditional body horror, evolving into a deeply philosophical and agonizing exploration of human suffering and transcendence. The plot begins as a straightforward tale of brutal vengeance enacted by Lucie, a young woman tracking down the family that tortured her as a child. However, when her fiercely loyal friend Anna arrives to help, the narrative turns inside out, plummeting into an unfathomable abyss of cosmic dread. Renowned for its painterly, terrifyingly beautiful compositions and its uncompromising narrative, this 4K screening allows global cinephiles to witness the definitive version of one of the most influential and unforgettable trauma-films in cinema history, a perfect companion piece for those intrigued by the atmospheric isolation of The Woman in the White Car.
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場面写真
『遺愛』











『オブセッション 災愛』












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