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【公開前レビュー】『5秒で完全犯罪を生成する方法』(Lv.2)AIに悪いことをさせるのは、誰なのか?
怖さレベル3:緊張と分析

【怖さレベル2:ゾクッ】ふと「ゾクッ」とする場面もありながら、初心者でも大丈夫!


現代のAI社会に潜む歪みを描いた「最先端」のクライムサスペンス『5秒で完全犯罪を生成する方法』。

原案・脚本には『ライアーゲーム』シリーズを手掛けたヒットメーカー・岡田道尚氏を迎え、緻密なプロットで観客を翻弄します。

主演の重岡大毅(WEST.)が、妹を救うためAIの指示に従い完全犯罪へと手を染める主人公・初海航を熱演。共演の原菜乃華や田中みな実らが、スリリングな物語をさらに深めます。

「わずか5秒」で導き出されるAIの凶行指示と、そこに隠された驚愕の罠とは?テクノロジーの進化がもたらす恐怖と、人間の業が交錯する本作の見どころと、息をもつかせぬ展開の魅力をレビューします。

※なお、本記事には広告プロモーションが含まれます。

【概要】

(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

過失により犯してしまった罪を隠蔽するため、生成AIを利用し「完全犯罪を成立させる方法」を企てる兄妹が、思いもよらぬ事態へと向かっていく姿を追うクライムサスペンス。

『ライアーゲーム』『マスカレード・ホテル』『#マンホール』など数々のミステリー、サスペンス作品を手がけてきた岡田道尚によるオリジナル脚本を、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』の近藤亮太監督が映像化しました。

主演を務めたのは、WEST.の重岡大毅。共演には原菜乃華、田中みな実、石丸幹二、伊藤歩らが名を連ねています。

監督:近藤亮太

出演:重岡大毅、原菜乃華、田中みな実、伊藤歩、黒田大輔、森岡龍、九十九黄助、石丸幹二ほか

配給:ギャガ

公式サイト

劇場公開日:
2026年9月11日

【あらすじ】

主人公・航の携帯に、高校生の妹・幸来からの電話がかかってきます。

不穏なその話し声に何かを感じ、航が幸来のもとへ駆けつけると、そこには妹の部活顧問である教師の遺体が。

「意図せずに教師を殺してしまった」その妹を守るために彼がとった行動は、なんと生成AIに「完全犯罪を成立させる方法を教えてください」というプロンプトを打ち込むこと。

彼の思惑に従い、AIは次々と答えを出していきます。ところが予期せぬ事態が次々と発生し、2人はまた別の事件へ巻き込まれていきます。

そしてそんな2人の前に謎の女・七希が現れ、事態はさらに思わぬ方向に進んでいき……。

【『5秒で完全犯罪を生成する方法』の感想・評価】

1.【戦慄分析】何を恐ろしいと感じさせるのか?――答えを拒む超問題作

当サイトによる怖さレベル:Lv.2.0(ビジュアル面では強烈な衝撃。初心者は要注意!)
図:映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』の「怖さ」レーダーチャート

グロテスクなビジュアル/流血:少

音響による不快感・ノイズ:僅か(作品の展開に準じた演出)

演出分析:怖くない。でも、なんだか嫌な感じが残る
(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

本作はスリラーというより、謎が次々と浮かび上がってくるミステリーです。そのため、ホラー作品としての怖さはそれほど高くありません。

その中でも特に特徴的なのが、「救いのなさ」の強さです。

物語そのものが恐ろしいというより、観終わったあとに残るのは、現在の社会に対する何とも言えない不安感。「AI」「生成」といった言葉からも分かるように、本作には現代社会が抱えているAIとの共存や、その悪用といった問題が色濃く反映されています。

つまり、怖いのは映画の中で起きている出来事だけではありません。

「もし、これが現実の世界で起きたら?」

そんな想像をさせられることこそ、本作の怖さなのではないでしょうか。

2.【作品の批評】完全犯罪を作るはずが、事態はどんどん複雑に

(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

物語は、妹が過失によって犯してしまった罪を隠すため、主人公たちがAIを利用して完全犯罪を成立させようとするところから始まります。

しかし、話は「AIに完全犯罪の方法を聞いて、それを実行する」という単純なものではありません。

物語が進むにつれて、それまで知られていなかった事実が次々と浮かび上がり、事態はさらに複雑になっていきます。

(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

完全犯罪を成立させ、何とか事態を収束させようとしているはずなのに、AIを駆使するほど、むしろ問題があちこちへと広がっていく。

この展開はなかなか面白いところです。

全体的に暗いトーンで物語は進みますが、ここでいう「暗い」とは照明のことではありません。登場人物たちがほとんど笑わず、どこか重苦しい空気の中で物語が進んでいくという意味です。

(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

そして、タイトルから想像するほどAIそのものが前面に出てくる作品でもありません。

むしろ印象に残るのは、AIによって生み出されたものを背景に、翻弄されていく人々の姿です。

そう考えると、本作はAIを題材にした犯罪スリラーというより、AIをきっかけとして人間の欲望や弱さを描いた人間ドラマとして観ることもできるでしょう。

3.【深掘り考察】悪いのはAI?それとも人間なのか?

(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

では、この物語で起きた事件は「いったい誰が悪い」のか?物語の最後には、事件の起点となる出来事が明らかになります。

その事実が与えるショックはかなり大きく、それまで観てきた物語を別の角度から見直したくなるほどです。

そして、ここで考えたくなるのが「AIと人間」の関係です。

本作の主人公は、最初から悪意を持って行動していたわけではありません。

「妹を助けたい」、その気持ちから行動を始めた主人公は、AIを使って何とか事件を収束させようとします。

(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

ところが、AIから望んだ答えが得られなければ、今度はその制限を何とか突破しようとする。

一般的な生成AIでは、犯罪につながるような要求には一定の制限が設けられています。

しかし、主人公はその制限そのものを逆手に取り、別の方法でAIから欲しい答えを引き出そうとする。ここには、本作の非常に皮肉な部分があります。

AIを作ったのは人間、AIに危険なことをさせないよう考えるのも人間です。ところが、その制限を何とか突破して悪いことをさせようとするのも、やはり人間なのです。

しかも、最初から悪人だったわけではありません。大切な人を助けたいという、むしろ人間らしい感情から始まった行動が、いつの間にか「AIに悪いことをさせる」という明確な意思へと変わっていく。

そこに、人間の不完全さや、ある種のはかなさを感じさせられます。

(C)2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

「AIは総合的に物事を判断し、正しい答えを教えてくれる」そんなイメージを持っている人も少なくないでしょう。しかし、AIが常に「正しい答え」を出してくれるわけではありません。

人間が条件を与え、人間が欲しい答えを求めれば、AIはその条件に応じた答えを生成してしまいます。

本作で怖いのは、AIが人間を悪い方向へ導くことではありません。人間が、自分の都合のいい方向へAIを導こうとしてしまうこと。そこには、「AIが怖い」という単純な恐怖とは少し違ったものがあります。

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人間はAIに倫理を与えようとする一方で、自分自身がその倫理を踏み越えようとしてしまう。そんな矛盾を見せつけられると、AIそのものよりも、むしろそれを使う人間のほうが怖く感じられてくるのです。

「5秒で完全犯罪を生成する方法」というタイトルから想像する作品とは、少し違った印象を受けるかもしれません。しかし、AIが身近な存在になりつつある今だからこそ、本作が描く「AIをどう使うのか」という問題には、妙にリアルな怖さがあります。

ホラーとしての怖さは控えめ。それでも、観終わったあとに残るのは、AIではなく人間そのものに対するちょっとした不安。そんな意味では、本作もまた現代社会の「怖さ」を描いた作品と言えるのではないでしょうか。


こちらも是非!

いきなり画面に現れるショッキングなシーン、次の瞬間には大きなどんでん返し。そして進むに連れ複雑さを増していく物語『白い車に乗った女』。一筋縄でいかないその展開の巧みさ、面白さが際立った作品。

あっけにとられそうなエンディングで目が点になる物語『BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』。どこかコメディーの流れも感じさせながら、SNSなどのツールを当たり前に生活に馴染ませている新世代の物語というポイントにおいて、本作が醸す不安感に共通するものを感じさせる。


【次回の公開前レビュー』】

次回は作品『呪区』をレビューします。

「悪霊から生き延びるためには服を脱ぐしかない」という極限の設定を描いた、新感覚のエロティックホラー。本作は、名作『ジェーン・ドウの解剖』などを世に送り出した「松竹エクストリームセレクション」の8年ぶりとなる復活第1弾作品であり、すでに世界配給やシッチェス国際映画祭への出品も決定しています。

メガホンを取ったのは、国内外にカルト的なファンを持つ千葉誠治監督。キャスト陣には、本作が映画初主演となる南野百合をはじめ筒井結愛志武明日香米沢朋花Kaitoら、これからの映画界を担う瑞々しい若手実力派が顔を揃えました。

凄惨な過去を持つ呪われたキャンプ場を舞台に、迫りくる異形の恐怖と、生き残りをかけた緊迫の「脱衣」サバイバル。観る者の倫理観と恐怖心を揺さぶる、本作の衝撃的な見どころを徹底レビューします。

当サイトならではの深堀考察に是非ご期待ください!


English Summary

Title: How to Create the Perfect Crime in 5 Seconds(5-byo de Kanzen Hanzai wo Seisei Suru Hoho)(Horror Level: 2.0)

Summary:Directed by Ryota Kondo and scripted by Michinao Okada, How to Create the Perfect Crime in 5 Seconds is a cutting-edge crime thriller starring Daiki Shigeoka and Nanoka Hara. When a brother attempts to cover up a tragic incident by prompting a generative AI, the calculated instructions push them into an escalating spiral of unexpected events. Rather than presenting a simple narrative of rogue technology, the film functions as a nuanced human drama, revealing how human desires and ethical shortcuts manipulate AI—leaving the audience with a chilling realization that human nature itself is the true source of anxiety.


『5秒で完全犯罪を生成する方法』にも通ずる、複雑な物語の面白さや「現代社会の闇」の不安感を味わいたいなら……

1)『白い車に乗った女』(2022年)

一筋縄ではいかない展開の巧みさ!先の読めないサスペンス劇は要チェック!

『白い車に乗った女』
(Amazon Prime Video)

2)『Bodies Bodies Bodies/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』(2022年)

デジタルネイティブ世代が陥る狂気と混乱、Z世代向け新感覚サスペンス。

『Bodies Bodies Bodies/
ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』
(Amazon Prime Video)

3)『M3GAN/ミーガン』(2022年)

AIは人間の味方か、それとも狂気か?テクノロジー×恐怖の話題作

『M3GAN/ミーガン
(吹替版)』
(Amazon Prime Video)

4)『#マンホール』(2023年)

岡田道尚脚本が贈る密室スリラー!予測不能のラストを体験

『#マンホール』
(Amazon Prime Video)

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